タイトル
 幕張メッセ4回目の参戦。2度目の冬。早め早めの準備が功を奏し、前出展物のディスプレイモデルが着色済み、専用パッケージも全種取りそろえという快挙……当たり前の事ができるというだけで嬉しがれるレベルの低さはどうしたものか。
 ともかく前日の夜を睡眠に充てられるという至福はラブタコスを旗揚げして初めての快挙。ホテルのベッドがちゃんと利用できる。これだ、これこそ前日搬入の意義もあったんだという今回のディスプレイ製作一覧。

大陸ポスター
浮遊大陸ポスター
コピー用紙貼り合わせ Adobe Illustrator 700mm×570mm
 出展数に合わせ、卓前面をカバーするポスターもほぼ2倍寸サイズで作成。第一艦橋メインパネルが主役というのは最初から決めていたが、組んで見るとしっくりこない。ビジュアルイメージは第一艦橋の有視界窓込みで刷り込まれている事に気づかされた。
 ここで確実に判ってしまったのは、浮遊大陸下部のボリュームが大きすぎた事。もっと突起間の抜けがよくないといけない。実物画像のトレスなのでシルエットのまずさは製作物のウィークポイントをさらけ出す。
 それは置いて松本零士のベタ塗り表現はシルエットを際だたせる効果抜群でスクリーンの緑がよく映える。窓の枠一つ取ってもヤマトだと認識できる強烈な個性。理屈を絵にしなくてもいいメカニックデザインは存在するのである。

大陸パッケ
浮遊大陸パッケージ
コピー用紙貼り合わせ Adobe Illustrator 仕上がり 110mm×265mm×85mm
 元ネタは日清製粉の小麦粉「フラワー」ブランドの袋。インスト一体型のパッケージなので説明書作る手間が省けたコストパフォーマンスの高いパッケ。元がひまわりの背景図像で、放射型に広がる波動砲のバレルと親和性高いのが決め手になった。
 アマチュアガレキディーラーをメーカーごっこと考えると、手渡すまでがディーラーの領分と思う。キットの出来以外のサプライズは枝葉と思われる向きもあろうが、出自がアニパロから始まったオタクなので、遊び心込みでないと“作りました”感がないのである。作るものは夜空に輝く星の数ほどあるのと同じく世に見立ての種は尽きまじ。作るネタが浮かべばもれなくパッケのネタも浮かび上がる。ブギーポップならぬホビーポップ、そんな泡を出し続けられれば本望である。(次の出展も浮かばない内からよく言う)(まあいいじゃん)


ミサイルインスト
超大型ミサイル組立説明書
コピー用紙 Adobe Illustrator 297mm×210mm
 前回が手書きぶっつけコピーだったので、今回はキッチリハッキリ説明と作図を組み上げた(半年前にやれってーの)。ポスターより手間入ってる。たった3基しか出してないのに……時間があるとこの手のインスト組むのはとても楽しい。メーカーごっこ魂が最も発揮されるパートである。

ミサイルポスター超大型ミサイル
ポスター

コピー用紙貼り合わせ Adobe Illustrator/photoshop 700mm×570mm
 再販のため前回データの流用。もうチャッチャとやる。名称を冥王星前線基地新兵器から惑星間弾道弾に変更。名は体を表すを地でいくミサイルだけに、こっちの方がふさわしいと思った。再販する気力を根こそぎ持っていかれたので今回で見納め。ここまでそぎ落とせる対象のネタはもう出てこないだろう。

ミサイルパッケ超大型ミサイル
パッケージ

本体:白ボール紙貼り合わせ
フタ:2mmボール紙
Adobe Illustrator
直径255mm×250mm

 ウレタンシート巻いて紐で結わえただけの前回と比べ、舟型切り出して紙製半球作ってフタ付きスイカ紐しばりという最初のプランを実現した汚名返上パッケ。夏に用意出来たならば黒マジックで縞書いてスイカパッケとして展示していた。
 マジックで塗る時間よりベッドで睡眠を優先したので今回はスポイル。そのためのスイカ紐でもあったのだけど、形状の見立てレベルが低いとノリも悪くなるという一例。


総統グラスポスター総統グラス
ポスター

コピー用紙貼り合わせ Adobe Illustrator 400mm×570mm
 前回データを改修して作図。パッケージは前回と同じ仕様。強度的に問題がないと判断し、1ミリボール紙から半分くらいの厚みを持つ白ボール紙で作成。

総統グラスしおり総統グラスしおり
プリンター出力 Adobe Illustrator
仕上がり 73m×71mm

 自宅のアルプス製熱転写プリンターで作成。抜けのいい印字と階調を網点で表示する印刷仕様はいまだに一線級のクオリティ。すでに生産が終了しているため後がない種族。
 活版印刷に用いられる光硬化樹脂がモールド表現に転用できるのと同じく、白とメタリックのデカールが作れるメリットは模型製作の分野で活路を見出せると思う。技術は伝承されてこそ生き残るもの。紙に刷るという方式が続く限り熱転写プリンターの価値は変わらない。『湾岸ミッドナイト』流に言えば、判らないヤツが増えるだけなのだ。


プライスカード
プライスカード
コピー用紙+のりパネ Adobe Illustrator 405mm×62mm
 フォーマットを決めればパタンパタンと作れる、データ流用が最も活かされる値札づくり。手間もかからないこの作業さえ出来なかった前回は、いったいどこで間違えてしまったのやら。
 お詫びカードは……文言どおり作ってから予告する事にしよう。そんな機会が訪れるのか、それが問題だ。


 ラブタコスの活動において、最も予定通りという言葉へ肉迫できたのが今回の収穫。イベント参加は経験値よりギャンブル的確率が優先すると思うので、たまたま運が良かっただけであろう。作る対象へのモチベーションや日常生活の緩急が多いに左右するものだから。

 現時点で夏のワンフェス申込みはまだ送れていない。“参加毎に新作”という自分縛りはなけなしのプライド。超えてはいけないイマジナリー・ライン。こうして終わった後にぐだぐだ語れる事が、かけがえのない体験の証。この快楽のダダ流しができるかは作る対象と出会えるか否か。すべてのお楽しみはそれからである。(2011.2.24記)