4気筒分のディンプル加工用位置決めシート
PCでディンプル彫りのガイドシートを組みプリンターで出力。穴の径、数、彫り場所についてはデータがなく加工は自己責任。やり直しがきかないのでインシュレーター部分の下半分のみ加工することにする。3mm径の浅彫りで1気筒28個を彫り込み。加工自体はアルミ素材なので容易。一番手間取ったのはキャブレータを車体に戻す時だった。
これだけで性能が激変すればメーカー標準、あるいはスペシャル仕様には加工済みのはずであろう……
結果、体感でなくメーター上で変化が認められたのは、トップ5000〜6000回転時に通常より5キロほどメーターの針が上向きになった事。ただしプラグやステム、ホイールベアリングにドライブチェーン交換後の高速走行だったので、実質駆動周りの抵抗低減の恩恵が大きいと思う。
(2017.4.25記)
あっけなくまとめ
プロの技術屋ならまだしも、知識や資料もない素人がいじった所で性能激変とは遠い所にある今回の加工事例。変化はあっても向上につながるかは運次第。出力特性と関連づけられるディンプルポジションマップが普及しない限り、自己責任以上の拡がりは望めない。まずはディンプル効果の実証がゴマンと公表された後に手をつけるのが無難というのが今回の教訓。純正パーツが消えていく絶版車でやるのはリスクが多すぎる…… そもそも現行車はキャブじゃないか。(2017.4.25記)