湾フェスロゴ 湾岸03

 2011年の秋に申請不許諾の通知を受け、去年の夏まで塩漬けになっていた波動エンジン&遊星爆弾の製作。2012年秋より再トライ。予定より1ヶ月以上遅れて版権許諾の通知が来たのは2013年1月。モチベーションは間延びし、予想以上の手間がかかる原型製作にストレス上昇。許諾未定の時期でも進めないことには仕込みが間に合わないので不安を抱えてまま複製作業を進めていた。
 ともかくワンフェス当日の卓上がスカスカになる事態は回避されたので一安心。許諾された(株)東北新社には深く感謝する次第。以下は1年ぶりの製作報告。駆け足ご容赦。

遊星爆弾貯金箱原型(版権申請時) 2012.9.13 thu ー 9.18 tue
遊星原型
 2013年冬のワンフェスに向け、最初に取り組んだのは遊星爆弾貯金箱。前回申請時にほぼ完成していたので表面のモールド追加とモデリングペーストによる肉厚増加のみの短期工作で終了(ディスプレイスタンドへの版権プレート設置は複製作業直前に行った)。
 にゅうにゅうちゃん貯金箱のスピンオフアイテム。とてもイージーなアイテムだが遊星爆弾を貯金箱にする考えはガレキデビューの遊星爆弾ランプ(2003)時にはまったく浮かばなかった。作り続けた事のごほうびがこんなカタチで現れるのは嬉しい限り。
超光速波動エンジン原型(版権申請時) 2012.10.2 tue ー 10.6 sat
エンジンカット01
 版権許諾申請用の急造モデル。前回の状態に補助エンジン部分(シルエットだけ出した荒原型)を追加したのみ。エンジン内のコアノズル(?)は紙原型の製作中。隔壁回りのフィンや波動砲へつながるエネルギー伝導管の基部は未製作のままで申請。
 前回の不許諾や病気による入院などが後を引き、この段階ではガッツリ取り組む意欲が足りていない。今回の参加は2012年冬のワンフェス参加キャンセルへの雪辱戦なので、最低にゅうにゅうちゃん貯金箱を持って行ければ出展の義務は果たせる…… 版権降りなければデカイお詫びポップ作ってお茶を濁すくらいの気分でいた。内面はカタチに表れる。
超光速波動エンジン原型(決定モデル) 2012.10.11 thu ー 12.27 thu
エンジンカット02
 本格的に取り組んで判ったのは形状出しの難しさ。削っても削っても求める曲線が出てこない。左右対称も出てこない。工作スキルが追いつかない面倒くささに翻弄される。松本様式で多用されるポコッと膨らんだコブ状部位の塩梅が難しい。
 製作中、3Dプリンターによる立体造形の記事には少なからず動揺する。メカニックなアイテム作りに強力なサポートとなるのは明白。グラフィックデザインの版下製作がDTPへ移行していったのと同じ。低価格化の波が輪をかけて魅力的にしている。
 それでも一言。松本様式の再現は手作業と相性が良い。松本様式の魅力はペンの強弱が生み出す線幅の内にあり、ユガミやヒズミやクセが渾然となる人の手を介して行った方が偶然の一致を見るチャンスも大きい。と、ここにいたり松本漫画の中で息づくメカニックの存在感は図面に置き換え合致しない部分に発揮されていると意識する次第。自分の造形力で果たせなかった部分を主張しても説得力はないが…… 空転妄言。
組立パーツ(ゴム型キャスト注型) 2012.12.30 thu ー 2013.1.19 sat
レジンキャスト複製品
 ゴム型作り最大のストレス、粘土埋めを乗り越え、刻みシリコンで増量した12キロ超のゴム型で抜き出し、7キロちょいのレジンキャストで複製取り(遊星爆弾含む)。全パーツ同素材で揃えるとここまで来たかと一安心。版権許諾通知が届いたのは複製完了の前日だったので判明当日までの不安は一掃される。
 見切り発車で進めて来たエンジン製作も頒布状態まで持ってこれた。足かけ2年の建造になり、会社辞めたり病気かかったり、肝心の立体熱が冷めてきた中でも進めてこれたのが一番の収穫。
原型セット これにて超光速波動エンジンの製作は終了。テンパリ気味の製作進行だったため小まめに記録画像取っていないのが本稿に露わ。ともあれ、ワンオフモデルで終わらずガレージキットとして発信できるのは作った甲斐があるというもの。
 ワンフェス開催日まではディスプレイモデルの完成とブース展示の仕込みに突入。ルーペなしでは溝も彫れないほど視力が落ちた。最初に手がけた頃には信じられない老いっぷり。緻密さからは遠く離れ、手間もこだわりも薄くなったアマチュアガレキディーラーの集大成公表の日は近い。すべての結果はイベント後に。
 ほころびも堅苦しさも幾年月、こだわりの因果地平に待ち受ける世間の荒波っぷりを待たれよ。
(2013.1.23記)
ディスプレイモデル 2013.2.25 追記
エンジンディスプレイ1
エンジンディスプレイ2
遊星ディスプレイ
 2月10日開催のワンダーフェスティバル2013[冬]で展示した波動エンジン&遊星爆弾の塗装モデル。エンジンはスミ入れの予定が下手くそなウォッシングに変貌してしまい後悔しきり。エナメルを薄くしすぎて溝だけでなく塗装表面まで拡がってしまった…… 地色はもう少しオレンジ寄りに振るべきだったと思う。フィニッシュの仕上がりがビジュアルに与える影響は大。化粧した事がない人間のがさつさ故である。
 遊星爆弾はコレといった赤がイメージできずに終わる。以前作った「地球2199」付属のLED発光遊星爆弾が一番イメージに近い色合い。イベント時、ブース訪れた人が言われたように透明キャストの内部発光仕様でないと劇中の透過光は再現できまい。ガレキデビューの遊星ランプも発光を前提に作った事を思えばむべなるかな。松本様式のアイテムはこれで打ち止め。これまでの挑戦は楽しく作ってこそ判る魅力があった。言葉で紡ぐよりカタチにしてみる事。ガレキの肝はそこにしかない。