ガス生命体グラス
宇宙戦艦ヤマト(1974)より Wonder Festival 2004[Summer] 2005[Winter][Summer]に出展透明樹脂が黄ばんで色がくすんだ分、古ガラスっぽさを帯びているのが意外な賜物。総統グラスも含め、松本零士をメカデザインフィルターしか通さずに評価するってのは、ラーメンをチャーシューの味でしか語ってないのと同じくらい大損こいている。
異文化のビジュアルを調度品ひとつで理解せしめる説得力。美術設定の中にメカニックデザインは含まれる。逆はあり得ない。目的達成の手段として成功したデザインは普遍性を獲得する。高度な文明を築いた異星のグラスに古くさいなんて言葉は無用だ。