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渡海人くん

アナログ
ワイヤーフレーム

毎年5月に開催される長崎県平戸市の物産展、「平戸海道・渡海人(とかじん)祭り」。仕事の関係で毎年手伝いに行っているが、それだけではつまらないという事で過去2回ほどイベントキャラクター、渡海人くん(右図参照)の被り物を作って参戦していた。

 今回は巨大お面を作ってにぎやかしに貢献しようという次第。取りかかったのがイベントの一週間前、やはりというかなんというかワンフェスの原型製作を差し置いての突貫作業。スケジュールのしわ寄せを横目にしながらの製作となった。決断を遅らせた故の自業自得である。毎度の事か……

フレーム1 フレーム2
06.4.25〜29
ベースの絵を出力し、ラインに沿って針金でフレームを作る。針金同士はビニールテープでつなぐ。手法自体は制作中の物を見たことあるが、実際に組んだ事はないのでどのくらい手間がかかるのかは未知の世界である。レリーフ状の盛り上げ部分、立体を想像して曲面をつないでいく。メッシュの細かいほど微妙なカーブが再現できることは理解できた。しかし、左右対象のカーブなど至難の技でどうしてもゆがんでしまう。やっつけ作業と割り切り、組み直しはせずになりゆきまかせで針金を組んでいった。デッサンの素地がないまま立体に手をつければこんなもんである。
新聞1 新聞2
06.4.30
短冊状に切った新聞紙を表裏に貼って下地を作る。大和糊とか洗濯糊をたっぷり使う。中学校の工作以来ではないだろうか。最上部は障子紙でコーティング。土台はこれで完了。1日でやれて助かる。顔出し部分は工作ミスで半分しか露出できず。顔の中に顔というコンセプトはここで崩れる。幼少期に観た戦闘獣やダリウス大帝みたいな異形っぷりが発現できずに残念。かといって手直しするまでの意欲がなかった事も考えれば、表現に必要な技術力不足だけはどの局面でも顔を出すということだろう。
障子紙 塗装
06.5.1〜2
塗りは会社の応接間で行う。張りぼてにリキテックスは贅沢と思うが、ガレキ塗装に転用できるので不足分を買い足してペタペタと塗る。イベント延期でクリア塗料のコーティングという時間的余裕はあったものの、作業止めてしまったプテラスピス号製作の方へあてる。自作アイテム初の1メートルを超えるお面工作はこれで終了。裏にサインとかしておけばよかった。
実戦投入
06.5.4
祭り当日、稼働中の汎用顔型宣伝兵器。かぶってるのは同僚のKくん。俺が被ると上半身がスッポリ隠れる2頭身設計のため、190cmの彼が装着するといささか座りが悪い。蠱惑感あふれる美少女フィギュアには遠く及ばぬ精度と風貌のレリーフであるが、顔という人体で最も注意を惹く部分を作る動機には同じものがあろう(それは同様に二次元でも)。人を模したモノを作る行為は楽しいのである。それはもう本能的に。(2006.5.14記)
トップ絵

扉カット

現在コンテンツの表示フォーマットを統一中。そのために組んだ画像ページとトップのカット用原図。常用しているゼブラのボールペンとお世話になった古代魚をベースにいつものキャラを組み合わせ、いつものようにベジエデータ使い回し。だから進歩しないのか。
(2006.5.22)
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