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第9射…これで終わるのだな……かな?
 ついにここまで来ました。最終組立てパーツ、エネルギー放射肢の貼り合わせ。直接ぶちのめしちゃってください。熱くなりすぎないくらいで。
放射肢パーツ  エネルギー放射肢は本モデルで最も構成部品の多いパーツです。その分、舶来モノのコンパスみたいなシルエットがメカっぽさを醸し出してくれます。ただ、20回繰り返さないといけない。ともかく反復作業が続きます。
組立1  まず片面に紙用瞬着ボンドを塗ります。          
組立2  これを付属のスチレンボードに貼り込みます。        
組立2  これを切り出して片面の完成です。スチレンボードは強度がありません。スパっと切り落とさないと切断面が荒れますのでご注意を。
組立3  次に反対側のパーツを張り合わせるとエネルギー放射肢の本体ができます。圧着後の移動は難しいので貼りズレに気をつけてください。その名の通りこのボンドはつきがいいです。
組立考1  工作精度によってツラの揃いが違ってきますが、サンドペーパーで修正したりモデリングペーストで埋めたり、巨大建造物なんだから誤差のうちでまぁいいやなど、対応は容易です。このエネルギー放射肢の背中はモールドがありません(レジンキャスト版から続く悪しき伝統)のでお腹部分みたいなモールド紙を自作するって手もあります。ヘタレ思考だ。
ボール紙貼り  エネルギー放射肢のお腹部分に白ボール紙で作ったモールド紙を貼り付けます。
ボール紙貼り注意  モールド紙、先端部分は同寸ですが中央部分はそれぞれ長さが違います。これも間違えないよう気をつけてください。
ボール紙貼り状態  少しモールドの話を。ペパクラ版の原図はレジンキャスト版のデータを土台に作図してますが、自家彫り推奨のためモールド数を減らしたり単純形状にした部分があります。
 作者の工作レベルに合わせてデチューンした訳で、フィルムや設定画のイメージへ近づけるためではありません。本原型師のレベルとこだわりはこの程度という訳です。
凸パーツ貼り  また彫りという凹表現だけでなく表面にパーツを追加する凸表現も取り入れる事が二次元の立体化の本道でしょう。もっと細かいモールドと表面の立体表現は神々次第。時間がいくらあっても足りないけどその先にしかワンダーはない。あくまでこれはベースモデルなんです。
 本作唯一の凸パーツが左図の2枚。これを表面に貼ってエネルギー放射肢の完成です。
完成パーツ  ガンド・ロワで一番好きなパーツ。トゲ好きならやはりこの1本って所。『イデオン』は曲線主体のメカニックが多く、バッフ・クラン側は特に顕著です。なのにコイツとバイラル・ジンだけはカーブを排除した直線と円だけで組まれ、画面上での異質感を際立たせている。メカというよりビルとか城塞といった建造物みたいな捉え方をしているのかもしれない。コロニーレーザーやエンジェル・ハイロゥも単純な線で構成されている。富野監督の最終兵器美学なのかしらん。ちょいと余談でした。
完成パーツ2  ここまでくれば奇跡?いや、すでに2回到達してますからそんな事はない!(ドキュンドキュン)。手間と時間を投入すれば誰でもたどり着ける高さです。組み立ては差し込みだけなので省略、後部エネルギー受光肢も1枚板の表面をモールド彫りする作業だけなんでこれも省略します。
 次回は最終回。完成写真(素組ですが)の紹介をもって、本教室を終了します。ちなみにラブタコスに関する重大発表はありません。しばしお待ちのほどを。
(2007.6.9記)
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