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夜明け

ビッグサイト外観  5時半に起きて雨。がさごそ起きだし、新橋のカプセルホテルを6時にチェックアウト。カプセルホテルの固いベッドでは仕方ないが、寝心地の悪さはテンションに響く。次回はスプリングのあるベッドで眠りたいものだ。駅近くの立ち食いソバ屋で天玉・コロッケ・おいなりさんの篠原遊馬バージョンの朝食。かけのネギ抜きは出来そうもない。
 新橋駅のロッカーに本と着替えを入れ、ゆりかもめのホームへ向かう。すぐそれと判るお仲間がホームにパラパラ。7時過ぎにビッグサイトへ到着。雨の中、傘の列が駅から西会場までの通路につながっている。これで3時間近く待つのは確かに荒行。ディーラー参加の恩恵は大きい。
 ディーラー搬入口が雨で変更になっていたのでウロウロしながらDUNさんの到着を待つ。8時すぎにDUNさんが到着。コミケでも未体験な売り手側の人間として会場に入る。2D男、初ディーラー参加へ突入。
 コミケのそれと比べれば随分すき間があるが、展示品が立体物のため、ディスプレイの見栄えで対抗できるのは強み。等身大フィギュアの迫力はインパクトありまくり。エロ系フィギュアは華だし、机いっぱいなクレーンモデルやペーパークラフトのヤマト、アンドロメダの船体カーブは素晴らしい。設営前からいいもの観させてもらう。

9:00ごろ

 佐川急便の置き場から箱を持って来てブースの後ろに置き、DUNさんが前日に仕上げた急造ポップの写真に苦笑し、ポール立てて総統グラスのプラカード掲げるあたりは、同人のノウハウが活かされていて感心する。デカ目のディスプレイは博多でも出来ないものだろうか。さらにテーブル上には、こんな事もあろうかとDUNさんが買っていた、回る総統フィギュアは当たりで、付属の超大型ミサイルが効いている。グラスのディーラーにお似合い。写真撮ってく人もいて、一番活躍したポップであったろう。
ブース外観 「藤本窯」ブース前より東3ホール方向。当然だが男率高し
ブース内観 この段ボールの箱に40個の総統グラスと100個のガス生命体グラスが眠っているデンドロなコンテナ。
ポスター 作ってもらったポスター
俺 初参戦に照れ隠しのかぶり物装着で臨む俺

10:00直前 ブースNo.C17-05の波高し

 いよいよ開場前。用意してきた晴れ衣装に着替え、シャア専用のような赤グラスお面を装着し、開始時刻を待つ。まったく別ジャンルであった世界を垣間見る瞬間である。420分のショータイム。 開催直後

10:00〜13:00ごろ

 開始のアナウンスが入った途端、加速装置入れた男たちが中割りを抜かしたアニメのようにピューっと移動している。限定や人気ブースに向かうディーラー参加者と入場口の方でも同様の一般参加者たちがドッグファイトを繰り広げられているのだろう。
 「藤本窯」最初の訪問者は……と、委託で置いていた思いあたるさんの本を買っていかれた。ドール関係の内容だったの思うのでおかしい事ではないが、ででーんと後ろに掲げてるポップはグラスなのだが、な、なんと次の訪問者も本を買っていかれる。コミケじゃねぇのだが……結局早いうちに全部はける。
 DUNさんによるとこのブロックはドールやトイ関係の島になってるとの事なので、当然といえば当然であるが、主役のモデルよりメイクの姉ちゃんに注目が集まったような感じだった。
 以降は徐々に立ち寄る人も増えめ、購入してくれた人や写真を撮ってく人たちがコンスタントに現れる。箱を袋に入れ手渡す行程が心地よい。題材がヤマトなのでコチラも基礎知識的に不足はないという安心感がある。訪問者もほぼ同世代だし、出展物の提案とか切り出されてもスグ対応できる。
 どーじん世界で売り子してても、ブースに来た人とほどよく会話できた経験はあまりないが、この場所、この出し物だととてもリラックスして話している。これは得難い経験だった。イベントは楽しいなというお土産が出来ただけでも参加して正解だったと思う。
荒木モデル コス姉さんズ  昼すぎにRPGカンパニーの売り子をしているという2人のお嬢さんがブースに来る。ホントは三人組だそうだが、いやぁスレンダーな事。目の保養になる。2月というに根性あるなぁ……
 彼女らに限らず、ディーラー参加の人や一般参加の人らがDUNさんに挨拶しにくる。こちとらにはよそ行きの場所でも、DUNさんにはホームグランドなのだな。人との結節点が多いのも徳もうちだし、こちら側での人望とキャリアが伺える。
 昼は適当にとる。DUNさんにおごってもらって食った中近東風なナンサンドがやたらうまい。かなりスパイス効かせた肉が使ってあるが、ナンのパサパサと野菜の水気と肉とソースのジューシーさが相まって実に好みの味。帰りの夜食にと一個買い置き。売ってるのも現地の人っぽかった。おつりが多かったのだが、いいんだと言うのでちょいとお得感。
 昼すぎにお土産のミニタンクセットを買いに出るが、既に売り切れ。お一人6セットまでなんて事をするから無くなるのだ。早めに行けなかった分、自分らのブースが賑わっていたのさとあきらめる。
 デジカメ借りて来てる事もあり、映像だけでも場の雰囲気を持って帰ろうと何点か撮らせてもらう。数多の展示品が並ぶ会場だが、田舎じゃ絶対見られないだろうしインパクトや圧倒的な存在感にクラクラとし、等身大ドールばかし撮る。
 ディーラー名を記憶してなかったのが失礼千万(パンフで確認したが確定できず)だが、上記写真のパツキン巨乳メイドさんは、プニプニなシリコンの肉体を纏っていた。触っていいというので、当然チチ付近で確認するが、確実な弾力性を持って押し返される。これでロボのテクノロジーが融合合体すれば、未来のイブが現実になるなぁ。ホンダやソニーには是非とも内骨格ロボへの展開を期待だ。
※今ならさすがに判る(荒木元太郎さん)けど、当時はこんなに無知もーまい(09.2.19追記)

F.S.Sは……

FSSブース  今回のワンフェス参加動機のひとつに『ファイブスター物語』のオフィシャルブースがあって、ちょいと行ってみたのだが、ガレージキット展示とFSSコスプレをメインでやっていたが、イマイチパッとしない。
 キット撮影禁止なのは客の流れが乱れるので判りもするが、コスプレ撮影は公式撮影のみが行われていて、とても理路整然な展開。コスプレ対象にFSSを選ぶだけあって、一様にファティマはゴージャスな衣装でスレンダー。オルカオン・ハリスの兄ちゃんは1枚歯の下駄履いて闊歩する伊達っぷりで恐れ入る。
 「ファッション通信」みたく、ウォーク上を歩くコスプレ連を周囲に陣取ったアマカメラマンが取り巻いてフラッシュの雨を浴びせるビジョンが浮かぶ。ほんに皆さん、衣装から身体までなりきり度のテンションが高い。
 モデラートークセッションというのもあったそうだが、イベントブース内での入場者向けアピールが欲しかった。お土産も買ってなかったのでTシャツとイベント限定本買って後にする。
モロすぎ姉さん  一般のコスプレ撮影スペースがブースの狭い一角に押さえ込まれてギュウギュウ。もうこれはハミ乳だろうというメイドさんがやけに目立っていた。気持ちはわかる。これは深夜モードだ。このブースで一番インパクトがあったな。
 平野耕太が描いている眼鏡っ娘日本刀シスターのコス姉さんはマンマだったのも残像で残った。それにしても、何を期待してこのブースに来たのだろう俺は?

15:00から17:00まで

ペーパームーン01 ペーパームーン02  FSSブースからの帰りには、(株)ペーパームーンというディーラーブースの等身大ドールを見学。アニメなディテールのドールが居並ぶ空間は非常に華やか。目の保養になる。
 江戸川乱歩が見たら何と思うだろう世界。サイズと対象的にはメカモノだとパワードスーツくらいしか対抗できないのではないか。撮影禁止ドールとしてちぃも展示してあった。(契約の都合という事)人型と美少女にかけるヒトの思いがカタチになってる、その比率で好みが別れるだろうが、絶対20年前には見られなかった世界が出現している。
 コスプレにせよ等身大ドールにせよ、ライブで見る楽しさが一番味わえるのはヒトの形に行き着くのではないか。
 後は閉会まで売り子状態。ドールほどではないが、グラスの写真を撮っていく参加者がたびたび現れて嬉しい。どーじん誌じゃちょっとお目にかかれない光景。総統グラスは完売し、展示用に置いているのも既に売約済みである。
 唐沢なをき夫妻も写真撮っていかれたので、前回並みには目にひっかかったようである(これは後確認。M.F.Tというディーラーさんのサイトに写真があったので判明)。
 こちらの予想ではガス生命体グラスの方がポピュラーだと思ったがあにはからんや、総統グラスの方が受けがいい。読みがはずれて、艦尾損傷シアンガス発生の憂き目を見る。ゲームは未見だが露出度的にも差があるのだろうか?
 それでも以前買った方が再訪し、総統グラス買って速攻家に帰り、冷蔵庫開けて飲み物注いで飲んだというディーラー冥利に尽きる報告もうかがえてホクホクした気分になる。使ってこその陶器アイテム本領発揮。
 高い建物から街を見下ろして飲んだが飲まなかったかという方もいて、総統なりきりっ子アイテムとしてはドンピシャである。
 会場はギュウギュウとまでいかないが適度な人出。段ボールに白インクのデカールがカッコイイパッケージ持って歩く人がいて、ああ、グラスの段ボール箱にもやりてえなと思う。メーカーのコスプレするのも楽しみの一環だものな。ノリの部分を脹らませれば更に熱中度が上がることだろう。
タラン将軍

ああ総統の日は更けて

タラン将軍02  クライマックス的にはこの方の登場に尽きるだろう。こちらは太陽系方面のガミラス仕様なので肌色だが(うそ)、ガミラス本星の方は一肌違う。胸につけたデスラー勲章を売っているサークルの方で、DUNさんがディスプレイ用に勲章買ってきた縁で当ブースへの前線視察となった次第(サイトに上げる旨を断って撮影しているので目隠しはない)。
 グラス見ていた女性2人組みも大喜びで撮影していた。先方のブースにはデスラー総統もいらしたとの事で、次の機会があれば、鬼に金棒、総統にグラスな光景も見られるやしれん。参加するならここまでやってこそ華を教えられる。
 閉会も近くなるとさすがに人の波もおだやかになり、5時の閉会を迎える。
 拍手で始まり拍手で終わる420分が終了。売り子参加できて充実した一日を送る事が出来た。嬉しい。雨がぱらつく中、思ったより残った在庫とポップをDUNさんの車に詰め込む撤収作業。完全に後部座席以降がふさがってしまう。
 DUNさんがお土産に漫画のような丸々1羽のローストチキンを購入。投げ売り1000円で漫画のようなローストチキンが手に入るのだから、昼間のおいしいサンドといい、屋台の充実ぶりが頼もしい限り。
 新橋まで送ってもらい、DUNさんと別れる。感謝。カーナビここまで便利なのかと感心する……ロッカーから荷物を出し、最後の一杯と構内の立ち食いで天玉コロッケそば。今度はいつ食えるか。
 8時の便で羽田を発ち、博多着が11時前。一便早めれば高速使って佐世保まで帰れる塩梅。行きと同じカプセルホテルに入り、湯舟に浮かび、食堂でビールと軟骨の唐揚げで一息つく。唐揚げの衣、スパイス強すぎて閉口する。これは残念。興奮はまだ残っていて、ウトウトする度にブースで売り子している夢(記憶か?)が出てくる。イベント参加でこれほど強烈な刷り込みは初めてである。ドキドキのうちに3時ごろ就寝。悔いなしの1日。

後日談

試飲  売り子たるもの、対象製品の知識くらい知っておくべきだとゆーのがあった。総統グラスの内容量は350ミリリットル、ガス生命体グラスは500ミリリットルも入るのに、ブースに訪れた方には少な目に応えてしてしまった。
 再度訪れた方にも“見ていってください”などと言って鳥頭ぶりを発揮した事といい、躁状態で受け答えしていたので、いいかげんな印象を与えたきらいもある。
 最大の失敗はガス生命体グラスの特性を把握していなかった事で、実際に飲み物入れて飲んでみると、ミルミルつけた口の横からこぼれてしまう。(って、なぜ梱包前に飲まなかったのか俺は?総統グラスの時は真っ先に飲む事をやったというに……不覚)
 ドタバタの末のワンフェス参加というのもあるが、ちゃんとポッター先生から説明できるレクチャーを受けておくべきだったとここに記して自戒とする。まだまだ青いぜ。
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