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3D造形ではないけれど
森きららマークロゴ 九十九動植物園森きらら マークロゴ
製作時、尻尾の部分は省略。長崎に竜眼というゆで卵の入ったかまぼこがあり、これと似たシルエットのタイプはおせちの定番で馴染みがある。
  2016年秋にバイト先の事務所がレーザーカッターを導入。用途として真っ先に浮かんだのが紙型原型への応用。久しくガレキ製作を行っていなかったので、簡単に作れる立体づくりとして選んだのが地元動植物園のマークロゴ。少しはご縁がある対象を再起動の口火にし、製作の流れを記しておく次第。
レーザーカッター レーザーカッター  FABOOL Laser Mini
2016年10月19日(水)〜12月31日(土)
紙ベース   従来はデータ出力したコピー用紙を原型用のボール紙に貼り、カッターで切り出す作業からスタートしていた。これがかなりストレスのかかる部分で、曲線の切り出しや切り誤差のあるパーツを組み合わせるゆがみが避けられなかった。
  これがレーザーカッターだと直接ボール紙を切り出すことが出来てパーツの組みもパシっと決まる精度。時間短縮かつ紙原型段階で精度が約束されるのは格段の進歩となった。製作の間が空いてるのはただただ作る側の怠慢だけである。
2017年1月1日(日)〜2月3日(金)
紙貼り粘土盛り   段差を油粘土で埋め、紙原型の周囲に均等の厚みに伸ばしたファンド粘土を巻いていけば、かなり正確な粘土原型が産まれる。正確であれば……
 実際は調整用マージンをたっぷり取って盛りつけたので着ぶくれ原型になってしまった。特に調整時の変更が大きかったのが正面・後面と側面の接合部分のカーブ。作図段階と手で触ったときの曲面部分はずいぶん感触が異なっていた。触って気持ちのいいカーブは指を通さなければ実感できない。脳内立体との誤差を確かめられるのが、物質立体の妙である。
2017年4月30日(日)〜5月26日(金)
肉厚調整  外形の整形が終わった後に、内側の厚み補強と接合用フチを追加。整形作業としてのカタチづくりはここが頂点。後は実用品のためにゴム型向けの仕上げで表面処理を施し原型を作成。
完成原型
2017年5月26日(金)〜5月28日(日)
複製型取り  ゴム型にレジンキャストを注入し、1個だけ取り出した複製パーツ(写真下)。集中して製作に当たれば遅くても2月にはここまで持って行けた作業量。webリニューアルを優先した結果延び延びの結果に終わったのがちょっとだらしない。
2017年5月28日(日)塗装終了
完成画像  塗りのスキルは七難隠すだけの威力を持つが、あり合わせの塗料とぞんざいなマスキングで下手を打つ。
 精度の高い立体物という目標は、粘土盛りと削り調整の段階で誤差が大きくなってしまった。3Dソフトによる出力品には遠く及ばない。ただしデータ出力即立体物でも数度の出力アプローチが必須。触感の承認は現物からしか得られない。
 売り物でも商業目的のプレゼン品でもないので森きららちゃん貯金箱はこれ1個のみ複製。切らしていたシリコーンゴム買っただけでコスト超過の自己完結物件。作るという有言実行が果たされた事と使おうと思えば即実用品が手元に残った。次なる立体はいつのことやらのでも前方に障害はない。一歩前へ進めば二歩目からは楽になっていく。
(2017.6.18記)
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