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フミナBOX

真・改造フミナと
仲間たち大全

白川みつと&なかまーズ
(製作日数:2021年6月30日〜10月24日)
21セット発行

2022年賀状より前の製作になるが連番で掲載してるために別項立てて後ろに掲載。昨年の春から秋にかけて注力したシラカワ氏のミキシング・ビルド作品集。共著というカタチにしてもらっただけに、これまで培った仕事のノウハウと高校時代から続く自家製本の集大成的な全4冊・合計353Pのボリュームに仕上がった(本文だけでB4コピー用紙1936枚、14・5キロに及ぶ大容量)。完成したことはとても嬉しい。が、〆となるのは今年発行予定のVol・5。真の完結へ向け、シラカワ氏とのユニット活動はまだ続く。テンション落とさぬまま走りきりたいと思う所存。
(2022.1.8記)
フミナBOX2
収納BOX
Adobe Illustrator / Photoshop
2ミリ段ボールをベースにして箱組み。コピー出力した外装をスプレーのりと製本用ボンドで貼り込み。完成品には互いの惹句を入れたリバーシブルの帯を巻いている。綴じ込みポスターに記念マグネットのノベルティ、BOX収納予定のVol・5待機スペースにはファンレター投稿ブックで補完、スリーブにはシラカワ氏のメッセージカードと写真を同封。互いのネタとサービスを詰め込んだ全集。自家製本ゆえ少ロット配布で終わる運命でも費やした時間に悔いなし。“同人誌は楽しい”を再認識させてもらった。込められた熱量が誰かに届く事を信じて今年も本づくりへ突入していくのである。
Vol.1
真・改造フミナと仲間たち大全①
[宇宙世紀 接触編]
175╳143mm・120P
Adobe Indesign / Photoshop / Illustrator

ガンダム系ガンプラで宇宙世紀に分類されるMSを用いた作例がメイン。全集中最大ボリュームになるのはもっともな話。“ガンプラにフィギュアを混ぜただけだろう”というのは作った事のない人間の言葉、信じられればチカラになるというのに出会いを素通りしてしまう認識。共通規格のジョイントで簡単に差し換えハイ完成な訳がない。摺り合わせとバランス取り、組み合わせの妙を見つけるセンスなくしてカタチにならないのである。
度々引き合いに出す『湾岸ミッドナイト』における、公道を舞台に市販車をベースにカタログ値以上の走りを盛り込むチューンド・マシンと進む方向は同じ。普通に入手できるガンプラが、ミキシングされる事で別の相貌と魅力が加わるカスタマイズの世界。その旅路の始まりを告げる1冊。
Vol.2
真・改造フミナと仲間たち大全②
[平行宇宙 激闘篇]
175╳143mm・60P
Adobe Indesign / Photoshop / Illustrator

宇宙世紀以外のガンダム作例を中心に掲載。シラカワ氏が手がける改造フミナの始まりはこちらのカテゴリーになる「ガンダムビルド」シリーズに登場する「すーぱーふみな」のキット化(2015)からである。
編者の手元にも寄贈いただいた改造フミナが数機あり、その立ち姿に慣れてしまうとベースモデルだけのガンプラ作例は物足りなさを感じてしまう。原作への思い入れが作り込みに反映される流れより、MS少女から始まるメカと美少女直系のミキシング・ビルドへ興味が傾く。極限まで極められたパーツの合いと組みやすさを獲得したガンプラに手を入れ、別の機体へ組み換える行為自体に魅力を感じ、見えてないのにフィギュアパーツを設計した技術者が込めた蠱惑のラインまで見えてくる第2集。
Vol.3
真・改造フミナと仲間たち大全③
[因果地平 発動篇]
175╳143mm・92P
Adobe Indesign / Photoshop / Illustrator

本巻のみ編者のセレクトによるミリタリー系改造フミナとミキシング・ビルドに特化した見立てモデル、スケールモデラーとしてのシラカワ氏の作例に焦点を絞った一冊。加えて改造フミナを使った絵物語や自分のガレキを強引に入れ込んだ漫画組んだりと、編者の嗜好全開の展開。改造フミナ作例集から脱線し、バラエティ感満載の幕の内弁当。
伝えたいことはほぼ表紙に集約されている。目的以外のパーツを組み合わせてまったく別の機体を組み上げる見立ての面白さ。ミキシング・ビルドの先にオリジナル・ミキシング・ビルドが見える。これまで観てきた作品の数、培った模型スキル、組み合わせのピースに置き換える想像力が要求される作例を目にした時、造形の楽しさは無限だと気づく第3集。
Vol.4
真・改造フミナと仲間たち大全④
[森羅万象 回天篇]
175╳143mm・80P
Adobe Indesign / Photoshop / Illustrator

ガンダム系以外のミキシング・ビルド作例を納めた一冊。森羅万象(ありとあらゆるもの)に偽りなし。スーパーロボットから宇宙戦艦まで網羅。表紙を飾る作例はガンダム系なのだがシラカワ氏の手によって別の何かへ変貌。突き抜けすぎてもはや模型製作とは別の回路に接続してしまったかの様である。
が、これはゴールではなく改造フミナ製作の通過点。今もシラカワ氏は作り続けている。だから続巻も作る必要があり、ならば再度編集の海へ飛び込んで悔いなしと思う領域まで内圧を高めなければいけないのである。編集の終着駅はまだ見えていない(以下次巻)。
Vol.5 Vol.5
真・改造フミナと仲間たち大全⑤
[前人未踏 躍進篇]
2023年8月31日発行・27冊製本
175╳143mm・192P
Adobe Indesign / Photoshop / Illustrator

前回の大全BOXから1年10ヶ月ぶりに刊行した第5集。その分、単巻のページ大増量。当初は200体を区切りにした編集予定だったのだが、作者シラカワ氏の制作意欲が楽々K点越え。ぞろめの222体目もオーバーテイク。250のひかり号でひと息ついた次第。写真集のフォーマットも企画ネタが増え徐々に雑誌みたくなってしまった。「ふぁんろーど」「月刊OUT」が育んだ遊び心は今も消えることがない。
また、おまけ企画とは別の流れで新たなる表現型式を手に入れたシラカワ氏が猛烈なスピードで制作中の案件が控えており、今年中には刊行出来る予定。大台を目標にした大全⑥と合流する企画なのだが、刊行のタイムラグが発生するのが悩ましい限り。改造フミナの終着駅はまだ見えていない(以下次巻)。
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