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1年後の妥協宣言

2015年11月でちょうど1年のカタナ400生活。カタナはこの位置のこのセパハンがベスト。ベストではあるが身体がフィットしなくなるのが身に染みるお年頃。
 そんな折にバーハンドル用のトップブリッジ(もちろん中古)が入手できたのでアップハンドル化を行う。
 “シルエットを崩して何がカタナか”の軟弱コース。走行時のストレス貯めるくらいならば筋肉をつけろというのが正道な対処であろう。情けないが筋肉へ回す甲斐性がないのでマシンの方に妥協してもらう。
 しっくりこなければどうしよう…… 
マウントパーツ一覧

コインケース用マウントパーツ(2015.11.15〜11.21製作)

3mmドリル ¥505+ 4mmボルト&ナット4本分 ¥192 +ボタンセット ¥928=合計1,625円 
総重量 190g ※アルミ板、ゴム板、複製素材は手持ち分につき割愛
取付状態 コインケースのボタン位置合わせがうまくいったのでフィット感は良好。振動対策にゴム1枚では心持たなそう。
 作ってから言うのもなんだが、アルミプレートは水道管用のパイプバンドでハンドルに固定した方が低コストかつ安心であろう。ボルト長も詰められるしパーツ重量も軽くできる。マウントパーツ破損時のバックアップとして候補に入れておこう。
 現在カタナはバイク屋へ預けているので取付はまだチョイ先。バーハンドルの乗り心地やマウントパーツの実証実験は後日。果たして理想の使い勝手は得られるだろうか?(2015.11.22記)
バーハン仕様

KATANA400バーハン仕様(2015.12.5納車)

バーハン用トップブリッジ+ハンドルグリップ+延長ケーブル・ホース+組付工賃=合計約76,000円
グッとポジションが楽になり、乗りやすさは格段に向上。Uターンもクラッチミスによるエンストが発生してもハンドル回復が容易で加点要素は大きい。
 反面乗り手が楽をした分、カタナの美観は大幅減。セパハンとハンドル角が持つ美しさが消えてしまう。
ポジション比較
ポーチ取付 しまりのない表情になってしまったが、コインケースの取付位置も高く近くなって使用感は向上。ポジションの変化とハンドルグリップが以前より太くなったため、半月以上乗っても別のバイクに乗っているような感覚が抜けない。
 フィットするのが必ずしも満点に近づくものではないというのが今回の結論。“楽をしたいから”が最優先事項になると伊達の薄着から遠ざかる。趣味で乗るマシンには“張り”があってこそモチベーションが長続きするのだろう。
カタナの個性を薄めて乗り手がイージーを求めるのはハッピーと一緒に侘びしさも一緒についてくる。バイクを見ればオーナーの品性も判るのはむべなるかな。(2015.12.23記)
バーハン仕様

ロープとプラスワン(2015.12.20〜12.25)

アルミプレート(2mm厚) ¥509+円柱ゴム ¥700 + ネジ類 ¥150=合計約1,359円
荷物が載せやすいカタナのシート。荷かけフックも堅実な作りであるのだが、いかんせん引っかけるポイントが少ない。ナンバープレート側に荷かけフレームを追加しているもののロープの取り回しに無駄な距離を取ってしまうのでシート側面に追加フックが欲しかった(ウインカーステーは太すぎてフックがかからない)。
設置状態
アップ そこでフレームパイプ後端を利用し、ハンドルバーのエンドキャップみたくゴム締め込み固定の要領で自作フックプレートの増設を考える。
 結果は良好。念のためリヤフェンダーにもネジ固定してブレ防止を施す。所詮はゴム固定メインのためプレートはグニグニしているが、脱落や折れ曲がりがかかるほどのテンションはかからないので使用に問題はないだろう。一番の問題はアルミプレートの選択。3ミリ厚のアルミ板を選択すれば安心感が1・5倍も増したのは確実である。
 業者に頼めば溶接でフレーム直付けやネジ受け追加の金属固定という手もあるが、自作改造のローコスト仕上げが今回の目標なのでこれが一番手堅い方法ではと思う(素人には溶接や金属加工は敷居が高い)。
m e m o
マウント原型
キャスト抜き
マウント原型〜キャスト複製
ボール紙でフレームを作り、厚み部分をスチレンボードで埋めて立体にし、ボード表面に木工用ボンドを塗って目張り。
ゴム型を作りレジンキャストで複製を作成。ガレージキット製作に比べればかなり大雑把な作り方。手間も時間も省きまくりは上達とは無縁の行為。
キャスト整形1
キャスト整形
ハンドルの切れ端に合わせ、ひたすら削って磨いて整形。模型用材であるため屋外での使用にどこまで耐えるかは心許ない限り。 マウント原型改
マウント状態
マウント原型修正
バーハンドルへ事前に作っておいたコインホルダーマウントを取り付けるとクリアランス不足で固定できなかった。削りとマウント穴の変更、スペーサーの追加で無事装着。
マウント位置変更によりアルミベースを小さく出来たのはケガの功名。
カウリング修正
カウルフレーム修正
ハンドル交換に伴い、購入時から気になっていたカウリングのゆがみを補正(単に手でフレームをグイグイとやっただけ)。ウインカーステーの曲がりも多少回復してパッキンのはまり具合も良くなった。
スクリーンステーのマウントずれはステージ自体の曲がりもあるが、分割カウルの裏面補修の跡を見ると前オーナーが転倒後のリペアにこだわりが少なかったのではと思う。
まぁ中古車市場に流れていたのだからさもありなん。愛着が減った時点で手をかけなくなるのは自分だって同じである。
フックベース
切り出し状態
パーツ装着状態
フックプレート
作図した後、ボール紙を切り出しパイプフレームに当ててクリアランス確認。修正した原図をアルミ板に貼り込みドリルで型抜き。後はヤスリがけで整形。
差し込むパイプの内径は22ミリで入手出来たのは25ミリの円柱ゴム。外周をカッターで削り込んで合わせる。工作誤差は1ミリ単位の荒っぽさでもボルトで締めればゴムによるフレーム固定に問題はなかった。産むが易しでまずは落着。
フォルム全体 去年買って1年後のマイ・カタナ2015最終仕様。欠損部位の補修とか片延びしたチェーンや雨の日の不安が格段に跳ね上がる装着年不明のリアタイヤ交換が来年の予定にあるくらいで外見上目立つカスタムは今の所思い浮かばない。
 車体と愛着、寿命がいつまでかは知らねど2015年の改修は終了。カタナ本体より乗り手の改造が重要。軽量化は乗り手次第で10キロは固い。出かけるのが億劫な季節であるが来年も走り続けられれば幸いである。(2015.12.25記)

来年につづく。

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