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承 前
 ガンド・ロワとゆーのは1982年公開の映画『伝説巨神イデオン—発動篇—』に登場した決戦兵器で、物語を終息させた超弩級サイズの加粒子砲である。今年2月のワンフェスに参加した時、八広ディーシー主宰のあげだし君とよもやま話をしていた時、(目の前に並ぶ八広製スペースシップを見ながら)“次はガンド・ロワ作ってくれよ〜”などと言ったら、“自分で作ればいいじゃないですか”とゆー流れの会話になった。
 それで一念発起、ガス生命体グラスは前世との縁を橋渡しするアイテム、ガンド・ロワは個人ディーラーのワンフェスデビュー作としてこれしかあるまいという、俺にとっての決戦兵器なのである。
2004.3.6 sat
設定資料  まず最初は資料集め。手元にはビデオソフトとサントラ盤のライナーノーツにパンフレット、アニメ雑誌の特集本しかなかった。ビジュアル堪能するには十分なものの、立体モデルを仕立てるには情報不足。そこで福岡の「まんだらけ」へ行き、映画公開に併せて刊行されたムックを3冊ほど購入。運良く「アニメージュ」のロマンアルバムに三面図が掲載されていたので、これをベースに作図する事にした。ただしこの三面図、劇中のフォルムと印象が違っていたり、トゲの数も足りなかったりして、便宜上起こされた代物ではないかと思われる。
 さらに肝心な所は、デザインしたのが誰なのか明記していないのが残念。周辺の記事やイデオンにおけるデザインコンセプトの解説を総合すると、富野監督がラフデザインをし、劇場板に参加していたスタッフがまとめたと推測される。ただガンド・ロワとバイラル・ジンに共通する異形感は、他のイデオンメカ(特に富野ラインと呼ばれる変な曲線造形)とは別物の感があり、乏しい資料からでは産みの親が誰なのか表記することができなかった。まるで「マ・クベの壺」の親探しと似たような展開だ。
 注:2010年12月18日「サンライズフェスティバル2010冬銀河」スペシャルトークショーにて、富野監督がラフを作りメカニックデザイン担当の樋口氏に渡したという監督本人のコメントあり(2019年4月8日付記)。
2004.4.20 tue - 5.8 sat
樹脂板データ  作図開始。「イラストレーター」上で脳内変換した比率に直していく。発射口回りのパネルライン、どういう面取りなのか判らないので理解出来る部分だけ作る(右図は最終バージョンの作図データ)。この作業、モデル原型を作る部分にあたり、フォルムやディテールを決定する重要なパートであるが、あまし密に進めたとはいえない。モデルとしてのこだわりより、“平面パーツで組み立てる立体モデル”とゆーコンセプトへの興味が優先しているせいである。さらにどうパッケージングしてディスプレイしようかとゆー、商品づくりへの妄想が湧いてくる。この辺が不純なのだな。原型づくりに対して……
2004.5.9 sun
バランス検討モデル  作図データを出力、スチレンボードに貼って左図のバランス検討モデルを作る。後日、版権申請用にキャストで組んだモデルより感激した。何事も最初にやった事は忘れがたい。不明の形状部分は粘土を埋め、三角形のパーツと解釈、原画に描き加えた。
2004.5.19 wed - 5.26 wed
樹脂板出力 レジン複製 パーツ組み検討モデル  作図したデータを印刷所に渡し出来上がってきた印刷用樹脂板(右上図)。これで“モールドのあるペーパークラフト”の原版が完成。シリコーンゴムで型取り、キャストを流して複製パーツを抜いた(左中図)。
 これを使って版権申請用のモデルを組み立てたのだが、全パーツを片面取りで作った際、表面張力で表面部が盛り上がり、均一な厚みのパーツにならなかったんである。同じ品質のパーツが出来なければ複製品の価値はない。さらにパーツ同士のすりあわせがまだ甘いのである。
 あと厚みが樹脂板以上に必要な部分は粘土原型の作成が必要である事。このパーツは自分でモールドを彫る作業となり、緻密さに欠けるのであった。現在パーツの一部変更と、接合部がピタリと揃うような接着面の加工に重点を置いて作業中である。そろそろ版権通知が届く頃であるが、果たしてどうなる事やら……結果は近日。藤本窯最期の造形イベント参加も本決まりとなった。ひとつの時代の 終わりと始まりの交錯ぶりを待たれよ。
(2004.6.30記)
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