しまがる〜ちゃん製作記 ‹‹ ラブタコス戦記130728 ›› 自作カスタマイズ篇 ダウンアイコン
天候不順の前日と打って変わった晴天のワンフェス当日。準備万端の効能は予想以上の効果をもたらした。なぜいままでやらなかったのか…… と後悔しきりな夏のおもひでぽろぽろ。
ブース全景(8-08-09)
ブース全景  6時45分には幕張メッセ入り、前日の下ごしらえも手伝い8時すぎにブース設営終了。通常なら今頃会場に着いた頃である。ディスプレイスタンドの重しに使ったサバ缶はうまかった(イベント終わったら食卓行き。サバ缶が一番好評だった)。お隣のブースではひと事件あったものの開場前に解決したので一安心。自分でもやりかねないので他人事とは思えない。
 開場前までドタバタ時代には考えられない空白時間をたっぷり確保。早起きが苦にならないイベントモードをもっと活用すべきだった。戦いは前日設営から始まっている事を改めて実感。備えあれば苦労なし。 サバ缶
しまがる〜ちゃん覚え書き
しまがる〜 しまがる〜エリア
しまおくり:5基/しまがえり:3基
  拍手と共に10時開場。こっち(ディーラーブース)より企業ブースへの流れがあるのかという入場者初速。20分くらい立って密度が上がり始める。そして10時33分、黒Tの方が購入。オリジナルと版権物の越えられない壁がプレッシャーだっただけに、この救いの手ひとつで暗雲に光が射す。入場者数47285分の1でこちらとの歯車が噛み合う奇跡。弱小ディーラーの望みはかくもひそやかなものである。
 13時半にも1体購入される方が出現。23642分の1の出会いが実現。どうもありがとうございます。
風が立って翼拡がる
しまがる〜&アオシマの試作ショット  いつも立ち寄ってくださる方から『風立ちぬ』試写会の話を伺う(この時点では未見)。主役は飛行機ではない、昭和世代の矜持が見えるなど、煎じ詰めればこちら側向けの作品。『ガルパン』、『艦これ』も併せ、ミリタリージャンルへの追い風があるそう。誰が観たかで観る気も増える。2日後に観て納得。冬のディーラー分布がどうなるか面白い。
 これも立ち寄ってくださる方からいただいた実体品情報。さる模型の試作ショットを見せていただく。商業模型の検討モデルなんてそうそう手に取る機会もない。これぞディーラー参加の役得。ワンフェスという場所だからこうしたツーショットも撮れる(ワークスマシンとなんちゃってプライベーターの一台を並べてしまうという赤面ぶりはおくとして)。
※2019年8月21日追記:この試作ショットはリリースされて今にいたる。遅ればせながらおめでとうございます。
版権不許諾覚え書き
おわびポップ 先の読めない丁半博打
 前回通ったとしても次が許諾と限らないのが版権物の大きな壁。通知が来るまで予見できない。それでも版権物には“共有できる情報”で、会った事のない人同士をつなげる恩恵をもたらしてくれる。ガレージキットの発生からしてそうなのだからディーラー参加時にはブースに置きたいなぁと思う(あくまで作りたい対象がある場合)。
 なにせ今回はレジンキャスト版ガンド・ロワを完成させた方が訪れ、携帯の画像を見せていただいたのだから。ダボ穴もない全パーツ摺り合わせの難モデル、製作に3週間かかったという。精度のゆるい弱小ディーラーのアイテムに御自分の時間を投資してくれるのがどれほど嬉しいかはこちら側にいる者にしか判るまい。
 オリジナル組んでもらえるのも嬉しいが、版権アイテムは年齢・性別関係なく原作を語る楽しみがある。しかも地縁のない幕張メッセという旅先で。これは偶然だけでは生まれない。互いがこの場所へ足を運んで成立するめぐりあい。WFで一番気持ちのいい空気はここから発生する。
にゅうにゅうちゃん貯金箱覚え書き
にゅうにゅうちゃん おちち出し:7ぱい/おちち戻り:6ぱい
 受けはポチポチあるものの、実際作って使ってみようという気にならないらしいのは購入数が証明している。部屋に置いてたら引かれるのかのぅと、作った人間にはそこら辺の感覚が麻痺している。開場回ったおかげで別のアプローチ案が生まれた。次回はそっちの線で出展予定。
会場覚え書き
会場全景 8ホール成人向けゾーンより7〜8ホールをのぞむ(9時36分ごろ撮影)
 確保した時間で宅急便の送り状を取りに行き、戻りをディーラーブース見物に充てる。ザッと流すだけでも6ホールの一部から7、8ホールのブースを見て回れたのは大きな収穫。ブースに貼り付かざる得ないのが個人ディーラーの宿命みたく思って来たのは自分の怠惰故だった。見聞拡げるのは早起きすればいい。
目の保養で撮ったもの
キャリーカート 8-21-11 変態機械  どんな構成になってるのか判らないがスゴイ。ネットで調べると初音ミクの公認亜種「骸音シーエ」というフィギュアで、2014年春世界同時発売との事。さもありなん
骨猫龍蠅 同ブースに展示してあった「骨猫龍蠅」。シルエットが美しい。どれだけ突き詰めればこのようなビジュアルに結実するのか…… 納得点の高さがまるで違う。
ブラックラビット 7-22-07 ブラックラビット  ソフビベースにカラフルな塗装バリエーション。一番物欲を刺激された(開場前なので未購入)。オタクアイテムじゃなくデザイナーズブランドな空気濃厚。オシャレですなぁ
カエルーマくん 8-23-02 フィギュアブースーズ(Aichi)  ネットで調べるとカエル+ダルマで「カエルーマくん」というオリジナル作品。これもペイント表現の多彩さに圧倒される。アイテムが引き立つディスプレイに目が惹かれた
魂魄妖夢 6-04-01 エンブレイスジャパン株式会社  OZ氏による「魂魄妖夢(東方Project)」。各パーツの粒立ちとキリリとしたプロポーションがキュート。原型師さんのブース(OZ骨)で彩色版が見られたそう
秋穣子 B-25-03 未確認加工物体  モゴー氏による「秋穣子(東方Project)」。お姉さんも展示…… というのはネットで調べて判った。東方キャラが並んだのも偶然、原型師の表現力故である
ボブ子ちゃん 8-06-06 湿り気☆超特急  アリヌ氏オリジナル作「ボブ子」ちゃん。パッと目に入ってきた可愛さ。頭とボディのバランスや曲線の流れなど参考になる部分多し。成人ゾーンにあるのが不思議なフィギュア
フランケン少女 8-09-07 ケサランパサラン  オリジナル「フランケン少女」。両隣にもスレンダーな美少女が立っていた。チキンな自分じゃ縫合痕などつける事もできない。渡る河はまだたくさんある
 総じてアニメ・ゲーム系の立体化フィギュアよりオサレ系デザイナーズブランドの作品に目引っかかる。自分にはない引き出しや理想の先にある表現力を発揮されているディーラーに興味が向くため。
 だがここはワンフェス会場。主流などは存在しない。ディーラーの指向と一般参加者の嗜好が渦を巻く魔女の鍋。あらゆるジャンル・階層で評判が行き交う場所で自分の眼鏡自慢は滑稽なだけ。アクションも起こさず神様視点でスコア表に書き込んでも価値はない。
エトセトラ 周辺で起こったよしなごと
テレフォンカード 漁夫の利 ブース側右隣のディーラーさんに起こった珍事により回ってきたテレカ。今も現役使用中なのでありがたい。本ブースにはなんの影響もないのに気配り下さって申し訳なし
自ブース内より ブース内側 持ち込む数も少ない上に出展数が減ったのでテーブル下もスカスカ。ディスプレイについて考えされられた回だったので“見せる”から“魅せる“へのトライが突きつけられる
購入品 購入品 レジンキャスト製3/1スケールつまようじ(KYW+Kaki,sFactory)。久しぶりにイベント購入。異スケールモデルを出展していたので気になったもの。圧巻は木製で60センチくらいの巨大つまようじも出展されていた事。それを購入するお客さんがいた事(真正面のブースだったので一部始終が見て取れた)。
 作ったディーラーの意気を受け取る参加者の心意気。そんな関係が繰り広げられるからイベントは出店したり訪れる価値がある。
あみあみ・表 あみあみ・あみあみ・裏 ノベルティ定点観測 紙袋通過率からみるPR効果。上2点は「あみあみ」(両面)。 が目についた。前回よりワンフェス紙バッグの所有率が多かったのは、有料でもシンプルなデザインが好まれたのではと想像。
 あと、ランドリーバッグを利用している人が目に入る。模型収納にピッタリだなと思う。写真撮り忘れたのが残念。カートはもちろんミニ台車に衣装ケースと、購入品収納のアイデア展開が楽しい。
オーキッドシード・表 オーキッドシード・裏 オーキッドシード」(両面)
セガプライズ・表 セガプライズ・裏 「セガプライズ」(両面)」
Mouse Unit 「MouseUnit」
ワンフェス紙袋 「ワンフェス公式紙バッグ」
6時31分 会場点景 イベントの日はとても早起き。たった7時間のために費やしているのだから無理もない所。
9時16分 潮 位 すでにダイレクトパス入場者の列が会場で待機中。徹夜組対策と併せ一石二鳥。当日版権に次ぐイベント内発明。今回16時台になっても人の減りがゆるやか。欲しい物が売り切れても回遊楽しむ人が増えたのじゃないだろうか?
10時00分
11時07分
16時31分
17時00分
17時46分
まとまりなきまとめ ─自分の頭だけで決める事ぁない─
撤収風景 18時23分ごろの8ホールゲート。悲喜こもごももここを出れば思い出に変わる
 今回一番印象に残ったのは自ブースではなくお隣のディーラー氏。卓の半分をひな壇、半分を対面用のスペースに分ける効率的なレイアウト。開始早々始まった行列への素早い対応(版権シールがトータル3桁クラス。こちらが知らないだけでかなり有名な方であろう)。おやつ時からは席を立って休憩時間をたっぷり取る思い切りの良さ。セクシーだが成人ブースのゾーニングに引っかかる露出はないキャラクター展示に“どうして成人ブースで出店を?”とたずねると“こっちのエリアの方が涼しいから”との応え。この格好良さにやられる。場数を踏まないとスタイルは生まれない。年2回の参加できゅ〜きゅ〜いってる自分の未熟さ。一歩引いて自分を見ればいくらでも変わる事ができる…… ディーラー坂は高く長くゴールのない片道切符。できるのは途中下車だけ。
 イベント中は座らないをポリシーにしているが今回は足がジンジン。靴脱いで足揉みやらないとギブアップしそう。体力と才能のピークに目をつぶり祭日へ向けこねたり削ったり…… ご縁があればまたこの場所で。
(2013.8.30記)
製作コスト一覧 ※一覧は新規購入分のみ。
ワッカーシリコーンM8017×5
WAVEレジンキャスト×2
田宮マスキングテープ×2
TECスポイト5本セット
Mr.カラーうすめ液(中)
10,500
5,560
356
136
262
Mr.カラー水性ホビーカラー×2
ほいく粘土×4面相筆(細)×3
激泡キッチンクリーナー
ランドスポンジ一式
合 計
314
504
295
3,223
21,150
 出展数が少ないので実にリーズナブル。遊星爆弾予定してなければ1万円台。ワンフェス参加費込みで5万円以内。貧乏ディーラーにはちょうどいい(情熱と投資量は比例する)。
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